ご無沙汰しております、あべゆかです。
最近は…と言いながら、なんと3年ほどソーラーフードドライヤーのワークショップを開催していなかったようです。
さるつぼ のソーラーフードドライヤーについての活動としては、
晴れた日にはソーラーフードドライヤーで野菜や野草やフルーツやハーブなど様々な食べ物を干し、これまでに干した数はなんと40種類以上。
現代農業の増刊号の季刊地域に記事を書かせて頂いたり、
ソーラーフードドライヤーを日々の暮らしの中で使いながら、こつこつとコンテンツをあたため続けてきました。
ソーラーフードドライヤーワークショップの参加者を募集します。
ソーラーフードドライヤー制作ワークショップの詳細
ソーラーフードドライヤーとは?
ソーラーフードドライヤーとは、
「太陽光や太陽熱を効率よく取り込み、食材を乾燥させる道具」です。
天日で干すことで、食材の保存期間が延びるのはもちろん、
旨みがギュッと凝縮された味わいになり、
野菜によっては栄養価もぐーんとアップします。
また、野菜に含まれるアミラーゼという酵素は、天日干しで活性化、糖分を作り出します。
ソーラーフードドライヤーのおすすめポイントは、 通常の網干しで干すよりも、3〜4倍くらい早く乾燥させることができるということ。
水分量が多く、なかなかつくるのが難しいドライトマトも、晴れの日は 1日〜2日で完全に乾燥出来ます。 セミドライの状態で食べる場合には、1日あれば十分乾燥可能です。
ソーラーフードドライヤーの仕組み
太陽の熱エネルギーを効率よく利用する構造になっており、
最大で外気温の温度の2〜3倍の温度にもなります。
夏場、40℃まで気温が上がった日には、70℃〜80℃まで庫内の温度が上昇しました。
(外気温の差により、上昇温度は地域によって異なります)
(2022年、埼玉県夏の記録)
まず、アクリル板を通して取り込んだ太陽の熱を、
底に入れた断熱材と、黒トタン板が蓄熱します。
蓄熱して温まった空気は、後面上部の穴から庫外へと流れ出します。
そのようにして生まれた緩やかな上昇気流が空気を引っ張り、
前面下部の穴から庫外の空気が入ってきて、
空気の自然の対流が生まれ、庫内の食材の乾燥を促進す流構造となっております。
まとめると、
1 断熱・蓄熱する構造で庫内の温度を上げている
2 自然の対流を生む構造で乾燥を促進している
という仕組みで、手軽にあっという間に干し野菜をつくることができる
構造になっております。
これからソーラーフードドライヤーを使い始める方へ
私がソーラーフードドライヤーを使いはじめたのは 2018年、那須の非電化工房で自給自足の住み込み修行をしていた頃でした。
初めて使用して、干し野菜や、野草を摘んで野草茶を作ったとき、 太陽の力の凄さを感じ、より自然との暮らしの関わりの間口が広がって嬉しい気持ちになったことを覚えています。
自給暮らしを自分のペースで無理なく始めたい方に、 手軽に干し野菜や野草茶、ドライフルーツづくりが始められるソーラーフードドライヤーは、自信を持っておすすめできる道具です。
ソーラーフードドライヤーでつくった乾物の使い方、レシピなども、今後随時公開予定です。ワークショップでは、分からないところも気軽にご質問頂けたり、またレシピの共有あり、仲間との交流も楽しい時間となっております。
乾物とひとことで言っても、干し野菜、野草茶、ハーブティ、ドライフルーツ、などさまざま。 昔から受け継がれている保存食の文化を、みんなで楽しみましょう!
※3年前からコンテンツとして進化した部分と、木材をはじめ資材価格の高騰により、少し価格を上げさせて頂いております。
資料も情報を盛りだくさんに詰め込み、図面も新しくなり、総リニューアルして開催予定ですので、ソーラーフードドライヤーに興味がある方はぜひ当日お会いできるのを楽しみにお待ちしております。