あべゆか
- 山形県山形市出身。1992年生まれ。
- 学生時代、小学校から大学まで山形ですごす
- 大学で保育を学び、卒業後二年間保育士として働く
- 2012年〜2016年 NPO美しいやまがた森林活動支援センターの活動やインタープリター(森の案内人)など自然に関わる活動を行う
- 2017.4~2018.3 非電化工房(栃木県那須町)住み込み弟子として一年間自給技術を学ぶ
- 2018.4~ 山形に帰ってモバイルハウスを制作し、それに乗って日本全国あちこちで「ちょっとだけ自給力を上げる」ワークショップを開催。
- 2019.4~現在まで 農家民宿楽屋(埼玉県ときがわ町)を拠点にワークショップ活動を継続しながら「暮らしと仕事を分断しない」ライフスタイル探求の日々。
ずっとなんとなく、「自然の空間が心地いい」という感覚があって、ここまで来ました。
豊かな暮らしってほんとうのところどんなものだろう…と考えたい思いがありました。
「フツウガイチバン」のくらしにちょっと疑問があり、
「おかね」を稼いで使うことが当たり前の社会にちょっと疑問がありました。
そんな時、大学の授業で、
「環境問題を考える」というがあり、
そこでNPO美しいやまがた森林活動支援センターの三森先生に出会いました。
三森先生に誘っていただいて、飛び込んだ森の活動は、
私にとってとても面白く、魅力的でした。
そこで出会った森の達人たちは、みんな生き生きとしていました。
自然に興味を持ち、長年培っている知恵と経験を、
子どもたちから大人まで、わかりやすく伝えてくれるその姿は
私にとって、どんな仕事よりも素晴らしく素敵に見えました。
五感で自然を感じて、
気づいたことは一つひとつ深く掘り下げて、
何事にも興味を持って、みんな楽しそうで。
私が初めて参加させていただいたのは、
確か、大学2年生の夏、山形の伝統工芸品でもある「菅笠(スゲガサ)」のスゲ刈り作業。
山形市から1時間半ほど車に乗って着いた飯豊町のフィールド。
真夏の菅田は日差しが強く暑く、
清らかな水が潤沢に流れる沢が近いことから、
見たこともないほどたくさんのアブが飛び交っていました。
そんなワイルドで自然豊かな場所で、
昔からそこで生まれ育ったという伊藤さん(森の名人)は、
アブなんかものともせず(虫除けも一切せずにTシャツで)、
バッサバッサとスゲを刈っていました。
自然の溢れる生命力に、
負けないくらいの仕事ぶり。
私も微力ながら、夢中でスゲを刈り、
刈ったスゲを拠点となっていた廃校の校庭に並べて天日干し、
その日は地元の方も交えて夜の体育館でみんなでお酒を飲み、
寝袋で就寝しました。
今でも鮮やかに覚えている、大切な思い出のひとつです。
そうして、少しずつNPOの森の達人たちに
自然の中での暮らしの知恵や、
自然との付き合い方を教えていただくうちに、
こういう暮らしと仕事が自分でできたらいいなと
思うようになりました。
森の達人たちのように、
自然と暮らしの橋渡しが私にもできたらな、と。
2017月8月、非電化工房ソウルの弟子たちが2週間合宿に来た時の写真。しかし、まだまだ知識も技術も足りないな、と感じた私は、
何事も少しでも若いうちからやっておいた方がいいはず、と信じて、
栃木県那須町にある非電化工房で一年間の住み込み修行に行くことにしました。
「お金とエネルギーを使わないでも得られるホドホドの豊かさを提案する」非電化工房は、
「自給力」「自活力」「仲間力」を磨くことができる場所です。
代表の藤村靖之氏は、「月3万円ビジネス」の著者としても有名です。
高度経済成長以降、効率化のために分断されてきた暮らしや仕事やコミュニティから、
暮らしと仕事を分断せず、自分たちで作っていこう、というライフスタイルを提唱しています。
農業、保存食の作り方、建築、工具の使い方、などなどゼロから暮らしをじぶんでつくることの基礎を学びました。
トラクターやパワーショベルを運転すること、自分で小さな家を建てること、畑を耕して自分が食べる分の食料をつくること、ノコギリやインパクトドライバーなどの道具で生活に必要な道具・家具をつくること、木を切り倒して薪にして五右衛門風呂や薪ストーブで暖をとる生活…
藤村先生と同期の住み込み弟子の仲間と一緒に「自分たちで暮らしをつくること」をやってみて、
やってみたらできることって意外と身の回りにたくさんあるんだな、と気づきました。
私一人じゃ超えられなかった「できなそう」という壁を、簡単にしかも丁寧に超えさせてくれた、非電化工房は私にとってそんな場所です。
岩手県雫石町での「月三万円ビジネス空想ワークショップ」。非電化工房での修行話やこれからの活動についてお話させていただいた。充実した日々はあっという間に過ぎて、
非電化工房を卒業し、山形へ。
非電化工房で学んだことは、
「暮らしをつくること」と「小さな仕事をつくること」をセットで考えよう、ということ。
まずは自分にできることからやっていこう…と、
非電化工房で学んだことから「ちょっとだけ自給力が上がる」ワークショップを開催させていただいたり、
非電化工房の経験・暮らしをお話する機会をいただいたり、
大学の非常勤講師として授業をさせて頂いたり、
「非電化」をテーマにしたエコツアーの企画に携わらせて頂いたり。
ここから始まりました。ソーラーフードドドライヤー制作ワークショップ@山形「小さな仕事をつくる」試行錯誤を重ねるため、
北海道から福岡まで日本全国あちこちにモバイルハウスで回った独立1年。
その中でたくさんの暮らしと仕事をつくる先輩方に出会い、
こつこつとワークショップの開催経験を積み重ねさせて頂きました。
自分が集中してやってみたいことが見えてきて、
いよいよ「暮らしと仕事を自分でつくる」の「暮らしをつくる」に注力し始めた2年目以降。
「自給自足」がテーマの宿、農家民宿楽屋(埼玉県ときがわ町)で、
有機農家、民宿業務をしながら、週末はワークショップの開催、自給暮らしのブログ配信や絵日記の発信、メールマガジンの配信を行っています。
コツコツ活動して、ありがたいことに少しずつ仲間も増えてきました。
「暮らしと仕事を分断しない」の探求を、これからもマイペースに続けていきたいと思います。
では、どうぞごゆるりとさるつぼブログをお楽しみください~。
コミュニティカフェさるつぼ
あべゆか
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