ワークショップ

【初挑戦】東北文教大学で、5コマ分授業させていただきました。

こんにちは、複業のライフスタイルに挑戦中、あべゆか( @abeyuka_ )です。

最近ありがたいことに、これまでのワークショップやイベント出店などの他にも色々なお仕事をいただき活動させて頂いております。

今回はそんな新しく頂いたお仕事の中から、
大学の非常勤講師として呼んでいただき授業を行ったことについてレポートていきたいと思います。

あべゆか
あべゆか
自分の月三万円ビジネス(3-biz)としてあちこちでワークショップやイベント企画や講演等の活動を見て頂き、母校の大学の教壇に立つ機会を頂けたこと、とても感謝です。
おさる
おさる
この記事は「小さな仕事づくり」に挑戦したい方、挑戦している方に読んでほしいです。

そもそもなぜ大学で非常勤講師をさせて頂けることになったのか

小さな仕事を地域でつくるラボ(山形県大石田町 KOE NO KURA)

Facebookやブログで「さるつぼ」としてのあちこちでワークショップや講演やっている活動を見て頂いていたようで、
母校である東北文教大学の恩師から授業の講師としてのご依頼の連絡をいただきました。

あべゆか
あべゆか
「キャリア教育A」という、仕事やNPOなどで活躍されている方々が講義をする、一般教養のキャリア系の科目です。
おさる
おさる
まさにこれからの生き方を考えている学生さんたちと、その部分についてお話する、こちらとしても良い経験にもなりましたね。

担当授業は全5回。学生たちと「これからの生き方」についてじっくり考えた。

「キャリア教育A」という授業の中で、今回私が担当させていただいた授業は全五回。

おさる
おさる
90分×5コマ分。長いようで、短かった。。!

私がこれまでやってきたこと、経験してきたこと、感じてきたことをすべてフル活用し、授業構成を考えました。

「これからの生き方・暮らし方」について考えるというテーマから、
新しい選択肢の可能性や、常識にとらわれないということ、「好きなこと・トクイなことから仕事をつくる」ことの意味などをいかにして伝えられるか…

受講して学びに来てくれている学生たちに、どうやったら伝わるのか…

そういう事を悩みながら、授業計画を立てました。

今回のあべゆかの授業計画(全五回)

第1回 NPOや各地のコミュニティと連携した複業実践の話
第2回 豊かさとお金の話
第3回 「スキなこと・トクイなこと」から自分の活動指標を考えるワークショップ
第4回 自分の小さな仕事を考えるワークショップ
第5回 まとめ、授業後に動き出すために考えたいこと
※授業は全15回、外部の非常勤講師三人で5コマずつ授業を担当するかたち。

 

「このまま就職していいのかな?」
「自分はどう生きていきたいのかな?」
考える学生と対話する場の大切さ。

 

受講してくれた学生たちは、みんな小学校教諭の卵たち。

「子どもたちにとって最高の先生になりたい!」と、日々勉強している学生たちです。

そんな夢に向かってまっすぐな学生たち、
「自分のスキなこと・トクイなことを仕事にして生きていく、もっと違う生き方があるのかな?」という疑問があって、この授業を受講した、と話してくれました。

学生たちは毎回真剣。

そういえば私も、大学生時代はやりたいこと・好きなことを探すことに多くの時間を投入していて、ひたすらなにかやっていたなあ…。と思い返されます。

あべゆか
あべゆか
私に大きく影響を与えてくれたNPO美しいやまがたの方々との出会いも、思い返せば大学生の時でした。。!

大学生の私のとって、地域に出て活躍する方々の話はリアルで具体的で面白かったし、色々な地域の大人たちと関わることで理想像の大人像もなんとなく見つけられたような気がします。

あべゆか
あべゆか
私も時を経て、ちょっとずつ伝える側になってきたのかな、と。頑張らなきゃ、と思いました。

授業を通して私が伝えたかった2つのこと。

豊かさとは。

今回の授業を通して私が伝えたかったのは、

    • 「常識」にとらわれずに自分自分が大切にしたい価値に向き合うこと
    • 「自分で小さな仕事をつくる」ことを通して社会を見ると視点が変わるということ
      でした。
おさる
おさる
「キャリア教育」っぽいキーワードではありますね。詳しく見てみましょう。

 

「価値観は場所や時代や流行によって変わる」?
自分が大切にしていきたい価値に向き合うこと。

まずは私の経験・こつこつ現在挑戦中の話からお話することにしました。

あべゆか
あべゆか
私が話せることは、こつこつこれまで積み重ねて学んできたことと、自分で経験したことのみ。。!

大学を卒業後、私が選んだ選択肢の話から、非電化工房の話、月三万円ビジネスの話、それから実際にワークショップやイベント出店をやってみて感じたことなどをお話しました。

大学を卒業する前に見えていた世界と、
大学を卒業して保育士になって見えていた世界と、
非電化工房に入ってからの世界、
そしてワークショップをあちこちで開催しながら全国各地で見てきた世界、、

わたし自身がいろいろなコミュニティに参加する経験を通して、
見えてきたのは「価値観は場所や時代や流行によって変わる」ということでした。

そんなふうに場所や時代や流行によって変わる価値観に、いちいち振り回されていては、タイヘン。

だからこそ自分なりの軸、「哲学」を持つ必要があって、「自分にとって大切にしたいものは何か」「どんな世界で生きていきたいのか」といった問いに向き合い続ける必要があります。

あべゆか
あべゆか
私は自分なりの軸を持つことについて、非電化工房の藤村先生が教えてくれた3つ分類で考えているので、それを紹介しながら、みんなでそのフレームワークをやってみました。


このフレームワークをやってみると、
「うーん、「立場」と「役割」は書けるけど「哲学」の部分はなかなか出てこないなぁ…。」と。

これは、すぐにぱっと答えが出るものじゃなくて、
きっといろんな経験から積み重なって「こうしたい!!」というものが出てくるんだと思います。

この話を通して大切にしたかったのは、自分の現在地を知ること。

どういうところについて考えていて、これからもっと考えていきたい部分はどこなのか。

あべゆか
あべゆか
例えば、なりたい・ありたい立場や役割がイメージできているなら、それが実現する社会ってどんな社会、地域なのかとか
おさる
おさる
自分の「スキ・トクイ」から作っていく月三万円ビジネスですが、それを取り巻く社会はどうなんだろう、どういう社会、地域コミュニティを作っていきたいんだろう、という話になってくるということですね。

今回のみんなで考えた時間を通して、フレームワークが今後の「考える道具」の一つになってくれたら嬉しいです。

 

「自分で小さな仕事をつくる」ことを通して社会を見ると視点が変わるということ。

もう一つ、伝えたかったのは「自分で小さな仕事をつくる」ことを実際に体感してみること。

それをなんとなく遠くにある存在から、ちょっと自分のところに手繰り寄せて、ころころ転がしてみて、実感してみる。

つまり、月三万円ビジネスを考えるワークをみんなでやってみるのですが、
そうしてから社会を見ると、小さな仕事一つの中には、いろんな思いが込められていることに気が付きます。

今回の授業では、
私が行っているワークショップの企画から開催、継続していく運営の流れを私の事例でお伝えし、企画書を作って「実際にやるとしたら??」という具体的なところまで考えてみよう、というワークをみんなでやりました。

学生たちは一つのテーマとして、授業の中でのグループワークから「ラーメンが好きだから、ラーメンに関わる活動がしたい!」というテーマに決定。

どんなコンテンツがあるかな…??

黒板にどんどんアイディアを書き出していきます。

アイディアとしてまとまって、やるべきことが見えてきて…!

「これ。次の授業までに考えて書いて来ます!!」わくわくして楽しみながらそれぞれが自発的に企画書を書いてきて、

良い感じ。。!!というところまできたのですが、ぶつかった課題は「これ、本当にやりたいんだっけ?」です。

 

「本当にやりたいの?」時間という対価を払うということ。

小さな仕事づくりは、自分にとって心から楽しいからこそできること

「小さな仕事をつくる」ことは、自分で「お金」という価値を生み出すということ。

これはゼロからナニカを生み出しているんじゃなくて、自分の持っている価値をお金という「分かりやすい価値」に変換することなんですね。

お金があれば、たいていの物・サービスが手に入る、交換できる。
モノの価値はお金にして表すとわかりやすいから、お金を使って表現している。

おさる
おさる
当たり前のようでいて、なかなか大切なこと。
あべゆか
あべゆか
授業もしっかり受けたいし、ゼミの課題もしっかり取り組みたいし、バイトも入れたいし、サークルもやりたいし、友達と飲みにも行きたい、、自分のもっている「時間」と「体力」と「お金」という価値を調整する。。
おさる
おさる
お金が欲しいだけだったら、バイトした方が早いからね~

小さな仕事を生み出すという行為は、自分の持っている価値のあるものを投入して、それに「お金」という価値をつけることで、社会からその価値が認識されることに意味があるんじゃないかと考えています。

じゃあ、お金以外に価値のあるものって何なのか。

授業中のプレゼン資料

「時間・体力・仲間・知識・技術」。。

他にもあるかもしれません。

非電化工房代表の藤村靖之氏は、

「お金やエネルギーを使わずに、時間と仲間と体力を使って、暮らしと仕事をつくっていこう」と提唱しています。

あべゆか
あべゆか
非電化工房は、まさに「ほどほどのお金でほどほど豊かに生きること」を学ぶわけなので、「お金以外の価値」をたくさん吸収できるところですね。

つまり、「小さな仕事づくり」とは、自分の時間と仲間と体力をかけて、「価値」を生み出し、お金に変換していくものだととらえています。

この時、それだけの対価を自分で支払うわけですから、考えます。

「この活動が、私にとって、本当に今必要でやりたいことなのか??」

「自分にとって価値のあること、大切にしたいことって、何なのか??」

この考える過程が実は一番大切なのではないかと思います。

まだそれが何か見えなくても、そのナニカをひねり出してみること。

そして、自分が今立っている現状を知ること。

つまり、『「小さな仕事をつくる」を考える』ことは自己理解につながります。
自分にとって大切な価値は何なのか、向き合うことになります。

おさる
おさる
大きく考えず、小さな仕事だからこそ、リアルな行動の一歩を踏み出せるというメリットがありますね。
あべゆか
あべゆか
こう言ってしまうとなかなか難しく考えがちですが、「小さな仕事づくり」は挑戦するというアクション自体が社会にとってもイイコトだと思うので、失敗や間違いを恐れず、「とりあえずやってみる」、という姿勢も大切にしたいですね。

そうして、自分と向き合ってから、社会に目を向けてみると、「近所のラーメン屋さん」の見る目が変わってくる

そうして、自分の大切にしたい価値と向き合って、それをどう表現(小さな仕事)にしようか考えると、

「地域のラーメン屋さんも、すごい、いろいろ考えてたんだなぁ…」
(今回はラーメンというテーマだったので)

とすでに実現している方々の偉大さについて、学生たちはしみじみと感じてくれていたようでした。

おさる
おさる
「よくわからないけどスゴイ」から、「やっぱり本当にすごい」へ。。!

「好きなこと・トクイなことを仕事にする」

素敵な響きではありますが、その見えているキラキラした仕事の部分の根底には
その人の哲学や思考がいっぱい詰まっている、そう考えると社会に対する見る目も変わってきます。

90分×5回の授業で、じっくり学生たちと話して、「小さな仕事をつくることを考える」意味が見えてきた

そんなわけで、90分×5回の授業を通してじっくり学生たちと話ができたことで、
「小さな仕事をつくることを考える」意味が見えてきました。

普段は「わくわくどきどき」推しで話すことの多い月三万円ビジネスですが、
今回はじっくり関われるということで考え方の基礎的な部分から、自分で小さな仕事をつくることを「本気で考えてみたら…?」というフレームワークをやってみました。

社会を見る目がちょっと変わって、自分のこれからの考え方の幅が広がってくれたら嬉しいです。

あべゆか
あべゆか
ほんとは、全5回の授業を通してみんなで書いた企画書の実現、まで持っていきたかったんですが、、笑
おさる
おさる
企画書を書いて見て、リアルにこういうことやらなきゃ。。という部分が見えてくると「タイヘンだ」とちょっぴりニガイ感じになってしまったけど、結果として「自分の大切にしたいモノの価値」を考えられたのかな。 

最後になりますが、今回大学の授業をご依頼、初めて大学の非常勤講師に挑戦する私にとても丁寧な対応をして下さった東北文教大学の眞壁先生、ありがとうございました!!

引き続き、新しい生き方「暮らしと仕事を分断しないライフスタイル」への挑戦を頑張っていきます。

あべゆか
あべゆか
どうぞよろしくお願いしますー!
ABOUT ME
abeyuka
半農半コミュニティカフェ をめざしている。コーヒーが好きです。